審判を下す刻
君をさらった雨音
切り刻まれた思考回路
過去のゆめ、きみはバク
最後まで孤悲に生きた人
やがて僕らはひとつになる
想いを告げる時には、もう、
逢魔が時に会いましょう
逢魔時(おうまがとき)…妖怪、幽霊など怪しいものに出会いそうな時間、不吉な時間
長い冬を越えられなかった僕らの愛
心に誓った夜が、私にもあったのだよ
降り続ける冷水
ただ、遅すぎた春に縋る
指先からお願いします。
必然の中の偶然を願って
歌声を忘れたオルゴール
最期の言葉が零れ落ちる
求めるな、しかし与えよ
深緑の奥に、無限の想いを見る
あなたの優しさはいつもずるい
こんな苦しみすら感じる想い、尽きるわけ無い
残された夏の思い出
銃口の向う側で笑う君
そして僕は失い続ける
赦されたいとは思わない
祈るべき神は自分である
夜明け前に殺しにいくよ
やがて狂気は呼吸を始める
変わらないと信じていた
どうか永遠に憎んで、そして忘れないで
忘れられるくらいなら一生消えない傷痕を
君のいない春
泣いても遅いよ
名作気取りのB級映画
俗に言う惚れたもん負け
優しい嘘はもう要らない
呼吸と同時に世界を殺す
指を絡める勇気まではない
カタツムリと並んで行こう
彼が求めたメロウ・アウト
mellow out…ゆったりする、リラックスする
私たちはそれによって死ぬでしょう
胸に宿る熱
夢を操れたらいいのに
甘い瞳で僕を見つめて
その愚かさを愛している
塗り替えたエンディング
抑えつけるのも限界だった
ゴミに見えても捨てられない物
傷つけられたくないから傷つけた
届けられない想いばかりが募っていく
つまずく振りでもしないと触れられない
愚かで美しい君へ
己の洞察力を呪う
なにもかも全て幻
数えきれない宝物
純情と欲情をもて余す
どうか忘れてください
きみはきっと魔法使い
その幻想を人は完璧という
ゴミ箱から送るラブレター
全力は格好悪いと思っていたのに
短すぎた季節
はき違えた強さ
この恋は永久に散る
雨に濡れたガラス越し
神様に見放される前に
矛盾だらけの世界を彷徨う
全身で泣いているようだった
愛みたいなものにしがみつく
祈りを捧げる者はもういない
彼女は雨上がりの空が好きだった
結び目の戯れ
見え透いた未来
共存は出来ない
飛び方は忘れた
亡んでゆく透明度
呼吸の仕方は知っている
愛を誤魔化すかのように
懐かしい歌が青春を連れ戻す
博愛によって輝き、博愛によって朽ちる
彼は幾たびの嘆息の後、青春に手を振った
静かなる発狂
あゝ、絶望の朝よ!
上ばかり見て歩こう
次の白夜に君を抱く
白夜…真夜中になっても薄明になっているか、太陽が沈んでも暗くならない現象のこと。
少女はいつも愁いに沈む
愁い…心が重くもの悲しい状態
或いはそれが情であろうか
絶望は口を拓いて待っていた
寒さに萎んだ血管はやがて春を思う
テンポは無秩序、報せも無しに雪は降る
彼は僕の一歩前で、下手な口笛を吹いている
偽善者の同情
恋愛小説の美学
悪魔が運ぶ福音
不必要な強かさ
悪い奴ほど魅力的
僕はまだそれが怖い
麗らかな日に見送るよ
勝てる戦しかしませんよ
本当は知っているんだろう
ひどい後悔と憐憫だらけの人生だった