砕き損ねた矛盾
永遠をかき集めて
人生はドミノ倒し
迂闊な不幸に躓いた
やむなく一生は始まる
証拠が指し示した最愛
僕はきっと辿り着けない
褪せない痛みがもつれる
神なんて存外怠惰なもので
光が落ちていませんでしたか
今日も死にに来ました
自称死にたがりです
亡骸だけが笑ってた
殺し方さえも託してく
遠退く死に吐き気がする
物騒なものを向けるなよ
手当たり次第に首を絞める
いつかその輝きに殺される
墓前にはアイビーを捧げよう
最後は死んでもいいよ
願うように夜を靡いて
天使を与える
欲望の真似事をしようよ
褪せない光があるうちに
そこに意味を託す必要は無い
ゴミ捨て場で産声を上げる
宵の舌なめずりが聞こえる
物足りない心の絶叫
永遠の夜を泳ぐ
君と灰燼に帰す
灰燼に帰す…焼けて原形をとどめないほどになる。 あとかたもなく燃え尽きる
その罪にきみの名を
どうか止を刺して
ここでも死を探している
狂人しかいない部屋
健気なフリがお上手で
画面の君に慣れすぎた
これ以上あげられない
痛む心に気づかないまま
わたしに誓ってください
影だけでいいから抱いて
朝日が僕を抱いて
夕日が君を捨てた
朝月夜が嗤う
遅すぎた残月
教会に主はいない
ただの伝言係だよ
優しさ以外は全て嘘
病みきれぬ微熱
おままごと夫婦
ぜんぶ捨てておいで
余った世界の寄せ集め
そして君へ還る
優しさの定義
会いに行く理由
愛に戦き恐怖に酔う
君の涙が忘れられない
選んだ道に責任をもて
世界はただそこに在るだけ
そんな戦慄で事足りるのか
知らぬ存ぜぬ愛など要らぬ
五感の故障を待て
人生の輪郭が見えた
奇跡に触れるまでは
罵倒を正義で包みます
燃え尽きた身ぐるみの中身
その澱みはもらって逝くよ
スプーン一匙の砂糖で救われる人
流暢に生きようとしただけマシか
わたしだけがあなたを赦すのよ
応えたくないから期待しないで
喪失は眠りを伴って現れる
彼女の隣に重力はない
魂は奥底で腐っていく
歯形の上に重ねて
不可能を炙る
咬むなら可愛く
人は神のレプリカ
明け方の無防備な首筋
暇に飽いたら帰ってきて
誰からも祝われなかった朝
思いのほか正常な冒涜
筋書きを知った演劇
神が嘲笑う
真意などどうでもいい
悪意は空気を伝う
原型を留めたままの死
言葉隠して知り隠さず
数えられるだけの方便
好んで幸福を放棄しよう
それは白からやってきた
甘い永遠を願った
香りでぜんぶ蘇る
別れを悦ぶ歌うたい
水溜まりで弾けた初恋
あなたがくれた幸せを
君の全てを飲み込む前に
どうかこの指をほどいて
僕と君と、その他もろもろ
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