挑むのは、
狂ったのは、
焼き付くのは、
歩み寄ったのは、
繋ぎたかったのは、
置き去りにしたのは、
全てを振り払ったのは、
感情を与えてくれたのは、
向き合わないと決めたのは、
泥にまみれて生き抜いたのは、
一夜で枯れる運命の花だった
闇に堕ちた己の驕りだった
縋りつくような光だった
未来に繋ぐためだった
唯一無二の絆だった
愛を知る者だった
護るためだった
友の死だった
貴方だった
私だった
また一つ思い出を失う
悪魔は謹み深く微笑む
天使は善性を疑わない
宇宙と空の境目で待つ
不穏を孕む恋人に花束を
敢えて辛い予想でいこう
嫌いになれないのも地獄
孤独な時計は間違わない
不死を目指すシャボン玉
砂糖菓子そっくりな笑み
甘い曖昧
真摯な紳士
透き間の光
愚者の夢跡
恋心解放宣言
埃を被った誇り
錆び付いた信念
なんて不毛な恋心
傷ついた君だから
自分だけは最後まで
長い片恋を確信
隙だらけ注意報
「死」を定義せよ
拒絶を孕んだ微笑
孤独なリフレイン
記憶の海に沈んで
怒りの輪郭に触れる
夏を抉って閉じ込めて
君に憎まれ続ける悦び
拭えぬ涙は流さないで
唇の届く距離で
光を生む深呼吸
未熟な魔法だからこそ
ロマンを破壊する科学
彼が欲しいと言うので
許されぬ恋ってなんだよ
そんな言葉は無くていい
ブレーキは初めからない
優しさだけで生きていけるか
例えば干したての布団みたいな
声なき絶叫
地獄と天国の間
木漏れ日さえ眩く
心臓は一つでいい
毎朝生まれ変わる
どうせ白骨となるのに
理性が必要な場面か?
また欲しくなる飴と鞭
僕らじゃなくて、君と僕
本当は見つけて欲しかった
夜空で眠る流星よ
利己的なバラード
循環するだけの今日
さあ僕を撃ち抜いて
極上の愛を以て示す
べたな言葉で熱くして
いつもより赤い夕暮れ
空を泳ぐ魚と水を飛ぶ鳥
器用な子供、不器用な大人
そのレトリックは聞き飽きた
レトリック…巧みな表現をする技法
鼓膜の錯覚
死んだ者勝ち
上等な夢物語
着地点を見誤る
痛みに耳を塞ぐ
嘘と誤解とすれ違い
意識をもっていかれる
幸福な降伏を与えたもう
滑り込む余地はあるか?
世界が広がるほど縛られた
やがて覇権を握るのは
良心は胎に置いてきた
言葉なく愛を伝える手段
壊れたココロは直らない
未来など捨ててどうか遠くへ
ずいぶん都合のいい花言葉
きみが好きな猫になりたい
主観から悲観を引いてみる
錆び付いた心臓に痛みなどなく
雨の日に舞い晴れの日に寝る