破滅の法則
黄昏が囁いた
君の居ない地平
世界一愚かな獣
甘く軋んだ心臓
彼の形をした死体
愛しさに抱かれる
ここにキスを落とす
唆されてくれるかい
星月夜での再会を
ほしづくよ…星の光が月のように明るい夜
眠りに落ちた地球で
無様な失敗者の態で
薄汚い足跡を残しながら
夢を紡ぎ愛を吐いた少女
適切な言葉がこの世になく
いつか君は僕を嫌いになる
望めば何にでもなれるだろう
如何なる手管を用いようとも
その頃の私にはひどく魅力的で
小夜更けて、月嗤ひ、細胞は眠る
切なさに癒着する
男という生き物はね
僕の好きな人に似てる
そっと頬を撫でてやる
見上げた空は狭かった
戦って死んだあいつら
苦しみながら死のうか
そう言って足の甲を舐めた
大好きなあの子は大嫌いな奴と
世界のあらましを知った気になって
それから三度目の夜
意識を誑す肉体
憂うつ前の喪失劇
星の体温で深く眠って
シロップ漬けの天使
恋を語り愛を騙った君へ
さよなら以外の最後の言葉
微笑んでおやすみを言うために
きみの歌声とセックスしたい
忌み日に産声をあげた故のこと
涙に濡れた睡余
晩夏のかすがい
溜め息は再び眠る
誰も悪くない悪事
神ではなく君に誓うよ
のべつまくなし世の欲望
あの頃、柔らかい朝の中で
紫陽花の咲く丘にて君を待つ
秒針が失われても誰も困らない
いかにも曖昧性を気取った文句
罪を暴く
罪が何かも知らないで
罰を与える
驕りが過ぎた神の如く
死が救済だと思わせる
春よ、退屈とともに
日々は涙で符合する
お前のそれも嘘だらう
瞳を閉ざして海を見よ
今日こそは素晴らしい一日を
夢の切ないところで
タイムアウトの続き
未来に死んだ僕ら
烏滸の沙汰
心が分裂したようで
愛情が明日を阻む
認めないことで自己を保つ
心に居座る君はいつ死ぬのだろう
あなたが不幸になりますように
幽けき君には夕焼けが似合う
幽けき…今にも消えてしまいそうなほど薄い、淡い、あるいは仄かな様
一緒に終末を過ごしませんか
きみはあいつの劣化版
恐らく五秒後に忘れる真理
わたしの温もりを忘れないで
舌なめずりは見逃してあげる
消えるものだけ愛してしまう
思い出す度に心が痛みますように
庇護されるのは壊れた玩具の役目
安っぽいワインと最高級の星空で
目覚めの寂寞を消したかっただけ
星空、恋人、合鍵
二文字で仕上がる恋の始まり
それはまた素敵な理屈
君という永遠
僕の一秒後に死んでくれ
愛しすぎた欲望の末路
夏の空のように愛したかった
霧散する叫びは誰のもの
依存、欲望、執着
二文字で沈んだ愛の終わり
あとは止を刺すだけ
それは跪くような愛だった
目を瞑げばすぐに終わる
僕の胸を劈いて消えた君
二度と消えない傷だけ残して
もう手遅れかも知れないのだけど
光の届かぬ世界でふたり
最悪の音質で叫ぶのさ
この殺意は簡単に崩壊します
私が捨てた心を君が拾いあげる